発表会アンサンブルの解説. ペルシャの市場にて
「ペルシャの市場にて」は、イギリスの作曲家アルバート・ケテルビーが
1920年に作曲した合唱付きの管弦楽曲です。
作曲者によって『情景的間奏曲』という副題が付けられています。
当時放送局のディレクターを担当していたケテルビーが、
ある番組の穴埋めのために急遽作曲したともいわれています。
この曲からはペルシャの市場の風景が、感じとれます。
砂漠からキャラバンが街の市場に近づき、
出入りするラクダの隊商や蛇使い、占い師、物乞いなどを思わせる曲のモチーフが
想像出来ます。
途中、男声合唱による歌声が入ります。
この声は「バクシーシ、バクシーシ」といっています。
バクシーシとは、喜捨のこと。
イスラームの教えで、持てるものが持てないものに当然に援助する教えです。
裕福な旅人に、物乞いがねだっているのでしょう。
途中曲は一転し、ヘ長調に転調。
テンポもゆっくりになります。
この部分は、『王女の到来』と呼ばれます。
その後、花火の打ち上げのような、ファンファーレで盛り上がりでクライマックスを迎え、
そのあとは、同じテーマが繰り返されて、
再び砂漠の彼方に去って行くキャラバンを表現するモチーフによって消えていくように静かに曲は終わります。
この曲は、クラシックの定番曲だと思いますが、
今時の子供たちは、知らないようです。
そういえば、最近あまり聴かなくなった気がします。
私の中ではこの曲は「アラビアンナイト」のテーマ曲です。
なぜかというと、昔FMに「ふたりの部屋」というラジオドラマがありまして、
「アラビアンナイトを楽しむために」という本をドラマ化したもので、
そのテーマ曲に松武秀樹さんの「ペルシャの市場にて」が使われていました。
松武秀樹さんは、第四のYMOといわれた人で、富田勲さんの弟子だった人です。
「ビーナス」「東方快車」というアルバムが素晴らしく、よく聴いたものです。
「ふたりの部屋」は、良い番組でした。
本をドラマ化した放送だったので、本を読むきっかけにもなりましたし、
音楽が一番影響を受けましたね。
耳だけの世界ですから、頭の中で、世界を広げるのに、
音楽の力がすごかったと思いますし、演奏するときの表現や
イメージづくりにとても影響を受けてたと思います。
子供達には、YouTubeより、こういうものが必要ではないかと思います。
教室のホームページは、こちらから。
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LETTLEピアノ・エレクトーン教室下関
posted by K.K. at 21:11| 山口 ☔|
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