「アラベスク」ピアノ演奏のポイント
「アラベスク」は、ブルグミュラー25の練習曲の中では、一番有名な曲といえるでしょう。
私が小学生のころは、この曲はピアノを習っていない子も弾けて、
どれだけ速く弾けるか、毎朝、教室のオルガンに女子が群がって、やっていたものです。
が、左手が16分音符になるところで、急にゆっくりになる。
それも、面白かった。
しかし、今の子は、弾かないみたいですね。
この曲をやろうとしたら、知らない。といいます。
残念ですね。
さて、この曲の演奏のポイントですが、
冒頭に「scherzando(スケルツァンド)」と書いてあります。
これは、「スケルツォ」と、同じ意味で、「冗談」とか、「こっけいな」
とか、ふざける、冗談をいうという意味ですが、
上級者向けの曲は、かっこいい曲が多いように思いますし、
本来の言葉の意味より、幅広い感じです。
ブルグミュラーの「アラベスク」も、楽しい感じというよりは、
恐ろしい得体のしれないものが、近づいてきている怖さ。
みたいなものを感じます。
そういう事から考えると、最初の有名な「ラシドシラ」のテーマは、
力強く弾くよりも、物音がしないように忍び寄るような感じで弾く方が、
怖さが増して、効果的です。そして、スフォルツアンドの「ミ」は、絶妙なタイミングで、弾きたいですよね。
この「ミ」の弾き方は、色々あると思います。
今まで静かだった中で、強く「ミ」と弾くのもいいし、
ちょっとタイミングを外して、肩を後ろから、そっとたたくように「ミ」と弾くのも
怖さが増して、いいかもしれません。
個性を生かせるところです。
このような視点で考えると、「ラシドシラ」は、口のなかで、もぞもぞ言っているように弾くのがよく、
指は最低限に、動かして弾くと、それらしくなります。
私は、そうやって動画の中でも弾いています。速いパッセージを小さく弾くのは、大変なんですけどね。
ところが、
YouTubeを見ていてびっくりしたのですが、この曲をレッスンしている動画があり、ちょっとみてみたら、
「ラ・シ・ド・シ・ラ」っと、一音一音、たたくように弾いている先生がいらっしゃって、
しかもその方は、そんな自分の右手の事はほっといて、左手の和音の事ばかり。
曲が始まったら、右手につられてはねないから、と何度も、左の弾き方を言っていて。
でも、この左手は、同音の連続なので、ほっといてもはねますよ。
伸ばして弾く子供は、みたことがない。
この人は、何をやってんだろうと・・・
見た目は、綺麗に作ってあるけど、ひどい動画だなーと、思いました。
素人には、わからないから、最悪。というか、最もな感じで、こういう動画を出すと、信じてしまって、
勉強になったと、真似をする人が沢山出てくると思うので、それが心配です。
YouTubeは便利ですが、見る側がちゃんとした見極めが出来るかどうか。
が、大事です。
わからない人は、ちゃんとしたところに習いに行くことが、
大事だと思います。
参考にこちらをご覧ください。
一緒に、アンサンブル動画も入れています。
だいぶ、過ごしやすくなりました。
芸術の秋です。
秋の体験レッスン、お待ちしています。教室のホームページは、こちらから。
ピアノ・エレクトーンの体験レッスンも、
両方で受け付けています。
感染対策をして、お越しください。下関Lettleピアノ教室
LETTLEピアノ・エレクトーン教室下関
posted by K.K. at 21:17| 山口 ☀|
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